マーニの日記

イーネオヤのアクセサリーを作っています。 ハンドメイド販売サイトにて出品中。読書も好きです。色々自由に書いている日記です。

読書 かかし伯爵と最強マッチョなオンドリの話

昨年12月に図書館から大量にいただいてきた書籍たち…。

ma-ni.hatenablog.com

 

私的にはアタリ連発でした☆

 

先日記事にも書きましたミヒャエル・エンデの『モモ』もそうですし、

今回読みました『三本の金の髪の毛』も当たりでした!面白かったです☆

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私、本はけっこう読む方だと思いますが、ブログにわざわざ書きたいと思うくらい面白い本は少ないです。こんな良い本無料でくれた図書館…ありがとうございます!!m(__)m

 

『世界むかし話 東欧 三本の金の髪の毛』(訳:松岡享子 ほるぷ出版

その名の通りですが東欧の昔話を集めた本です。表題「三本の金の髪の毛」はその内の1話です。

「三本の金の髪の毛」は昔読んだことがあったけど、タイトル以外ほとんど忘れていたために

「どんな話だったっけ~?(´・ω・`)」と思って手に取ったのが読んだきっかけです。

 

 たくさん面白い昔ばなしが載っていましたが、特にお気に入りだったのが

「ゆかいな仕立て屋イトチカさん」

「皇帝の玉座でうたをうたったオンドリ」

 

「ゆかいな仕立て屋イトチカさん」はポーランドの話です。

仕立て屋のイトチカさんがひょんなことから旅に出て、途中で出会った「かかし伯爵」と共に冒険する話です。最後は空を縫って雨を止めるという夢いっぱいの活躍を見せてくれました☆

もう「かかし伯爵」が登場した時点でハートをつかまれましたwなんでかかしが伯爵なのか…(笑)ネーミングが素敵すぎますね。

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↑↑ かかし伯爵、足もとの小さい人がイトチカさん

 

しかし、かかし伯爵…口調がエラそうなだけで良い人。歩いて話すだけのごく普通(?)のかかしです。この伯爵設定はなんなのか…本当にツボ(*´▽`*)

 

「皇帝の玉座でうたをうたったオンドリ」はユーゴスラビアのお話。

最強マッチョなオンドリが主役です☆

オオカミとキツネを抱え、水を入れた革袋を背負い、蜂の集団を引き連れて城に押しかけたすさまじいオンドリの話です。そして、そのマッチョぶりを誰も突っ込まないすごい世界観でしたw

帰り道には王様からまきあげた金貨をすべての羽にぶら下げて意気揚々とおうちに戻りました。最強すぎる…(゜Д゜;)

何故オンドリがそんなことをしたかというと、飼い主のおじいさんが卵を欲しがっていたから。

そりゃ金貨を持って帰れば卵なんて好きなだけ買えるけど…なんか、なんか違う!!www

 

いや~、面白い☆図書館はこんな面白い本、本当に要らなかったんですかね。

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でもまぁ確かに古い本ですね。1979年出版ですから。

かなり分厚く、装丁も糸綴じのハードカバー…挿絵はカラーという豪華さ。埃焼けはあるものの、作りがしっかりしているので全くほつれもなく問題なく読めます。下世話な私は考えてしまう…。

 

いったい定価いくらだったのか、と。

 

 

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本の裏側になんにも書いてない…こんなことあるのか。

いくら探しても値段が書いていません。ほるぷ出版のサイトで探しても古すぎて情報が出てこない。

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↑↑ ちなみに1976年出版の『モモ』は糸綴じハードカバー外箱付で定価1600円です。

 

消費税がない…良い時代があったもんだ。

 

『三本の金の髪の毛』が1979年、『モモ』が1976年出版。

よく見ると2冊ともバーコードがない。日本の本なら必ずあるISBNコードもついてない。この頃はまだ導入されていなかったのでしょうか。

すみません、当時この世に存在してなかったのでよく知らないんです。

 

でも70年代出版の本はどうも私の感性に合うのかもしれないです。この年代の本を探して読んでみても良いかもですね☆

 

ご参考までに

ミヒャエル・エンデの『モモ』は、現在は新書版で販売されております。岩波書店です。

『三本の金の髪の毛』は2013年に新装版がのら書店から出ています。ただし、旧版が20話掲載に対し、新版は16話掲載らしいので、4話けずられたことになりますね。確認できていませんが、かかし伯爵とマッチョ☆オンドリの話は残っていて欲しいです。