ルーブル美術館展 愛を描く。我が愛しの「アモルとプシュケ」
よし、今回の記事は語りますよ(・ω・)ノ
マーニは美術館・博物館に行くのが大好きです。
幸い首都圏に住んでいるので、東京まで電車で出れば良い展覧会がいっぱいあります。
しかし、コロナが流行してから移動中の感染リスクを考えて展覧会に行くのもすべて控えていました。
最近、感染対策が政府の方針では緩和される傾向にありますが、感染状況が楽観視できるようには個人的には感じておらず、今後もしばらく慎重に行動したいと考えています。
だがしかし、今回だけはリスクを負ってでも行きたい展覧会でした。
その名も「ルーブル美術館展 愛を描く」。
目当ての作品は宣伝ポスターにも使われている「アモルとプシュケ」。
学生時代からマーニはこの絵が大好きで、印刷の複製を部屋に飾っていたりしていました。
以前に横浜あたりで開催されたルーブル美術館展で一度本物を見ています。
十数年ぶりにまた本物を見られる。
どうしてもこれは行きたい。
というわけで3月17日(金)。
六本木の国立新美術館へ行ってまいりました(・ω・)
コロナ以前との違いはチケットが入場時刻を1時間単位で指定されていたことです。
その時間からずれると例えチケットを買っていても入場できません。
これも感染防止の混雑対策…か、いたしかたない。
それと大江戸線六本木駅、新美術館寄りの改札口近くのトイレ。コロナ以前は和式だったのがすべて洋式に変わっていた…
まぁ、そんなことはどうでもよろしい(・ω・)
今回はルーブル美術館の膨大な作品の中でも愛をテーマにした絵画を集めています。
本で見たことのある有名作品もいっぱい。嬉しい(∩´∀`)∩
様々な形で「愛」というのは芸術表現において不変のテーマ。
素晴らしい作品がたくさん並んでおります。
そしてそして
その中でもひときわ美しい我が愛しの「アモルとプシュケ」
※こちらの作品は撮影許可されていました。
美しい。涙がこみ上げるほど美しかったです。
また会えて嬉しいよ。
絵画ではムンクの「叫び」も好きです。芸術とは、表現とはこういうものだと思わせてくれます。
しかし「美しさ」を基準にすればマーニの中ではこの絵がこの世で一番美しいと思っています。
プシュケに愛おしそうにキスするアモルの表情なんて本当に素晴らしいですね。
感動に打ち震えながらしばらく眺めていました。
アモルというのは向かって右にいる羽の生えた青年のことです。
キューピッドという名前で有名なギリシア神話の愛の神で、人間が彼の矢に射抜かれると激しい恋に落ちてしまいます。いや人間に限らず、ギリシアの神々もアモルの矢の標的となりしばしば恋に翻弄されます。
ある意味、最強の神です。
そんなアモルは人間のプシュケを奥さんにします。話の詳細は省略しますが。
そのプシュケとの出会いから結婚までの物語がマーニは大好きですが、この絵はその序盤あたりでしょうね。
たぶんプシュケからはアモルの姿が見えていません。プシュケの視線はアモルの方を向いていないですね。
ところでアモル、すなわちキューピッドというと、皆さん幼児くらいの天使のような羽の生えた子供が弓矢をもっているイメージではないでしょうか。
マーニもそうです。武器を装備したマヨネーズのキャラクターみたいな。
ギリシア神話のほかの物語で登場するキューピッドも大体いたずら小僧的な幼いやんちゃ少年の姿で登場します。マーニの知る限り、プシュケとの物語以外はすべて小僧バージョンです。しかし、この話に限ってキューピッドはお年頃の美青年。
嫁さんをもらう時だけアダルト化するというご都合展開。
神様ってすごい(・ω・)
そしてこのアモルとプシュケの物語。よくあるおとぎ話と一緒で、結婚するところで「めでたしめでたし」で終わるんです。
これもマーニの知識の限りでは、プシュケは他のギリシア神話の物語で一切登場しません。
なかなかロマンチック&ドラマチックな物語なのに。その後の二人がすごく気になる。
しかし結婚後の二人の様子は一切物語にないのがちょっと残念。
いっそ同人誌とか出てほしいくらいです。
さて、しばらく涙目で絵を堪能した後、展覧会最後の楽しみ「ミュージアムショップ」。
えぇ、買いましたとも
複製画。F3サイズ・キャンバスバージョン。
複製でも美しすぎる。
我が家のうすよごれた壁紙との対比がまたすばらしい…。
「アモルとプシュケ」の複製は今回ポストカードから10万近くする本格複製まで各グレードで販売されていました。
これは税込み3300円でした。複製としては安いんでしょうね、うん。いいの私はこれで十分。
ただ、色の再現性では見た感じこの3300円のが一番自然だったように思います。もうちょっとお高めのとか10万近いのも見ましたけど、発色が良すぎるというか、色が濃くて鮮やかすぎてちょっとイメージ違うかな、と。
ちょうど良い値段のが一番納得のいく色具合だったのでこれ幸い。あくまで個人の感想ですが (・ω・)マケオシミジャナイヨ
あとこちらのポストカードも購入 ↓↓
「プシュケとアモルの結婚」
作者は違います。「アモルとプシュケ」はフランソワ・ジェラールですが、こちらの「プシュケとアモルの結婚」はフランソワ・ブーシェ。
フランソワ違いです。
右側にそっぽ向いた女性が一人いますが、アモルのお母さんアフロディテ、すなわちヴィーナスです。アフロディテはそもそもプシュケが嫌いなので二人の結婚が面白くないようです。
でも最高神ゼウスが許可した以上、結婚自体はもう反対できません。でも感情的には納得しきれていない、と。
今後こちらの家庭内ではいろいろ物語がありそうなので、ぜひとも誰か同人誌を出してほしい。
いやぁ、記事が長くなりましたね。
昨年の手術以降、生来の虚弱体質に磨きがかかって六本木まで行くのはかなり体力を消耗しますが、心底行って良かったです。
しばらくはこの感動を胸に生きていこうと思います。
一生のうちにまたいつか、「アモルとプシュケ」に再会できたら良いですね。
お付き合いいただきありがとうございました。
それではまた(・ω・)/-☆