マーニ入院記・2日目。手術当日。
これは好酸球性副鼻腔炎という指定難病の治療、および西埼玉中央病院での入院・手術を予定する方々の参考となるよう、自身の闘病を記録したものである…。
※ご注意※ 吐いたりグロテスクな表現がございます。ご不快に感じる方は読むのをご遠慮ください。
2022年10月3日(月)、入院2日目。
手術当日です。
手術内容を簡単に書きますと、
頬骨付近の空洞(副鼻腔)に紙のように薄い仕切りが通常たくさんあります。
その仕切りを取り払い、空洞を一体化させるというのが主な目的です。
そうすることで炎症部の表面積を少なくできる、通気が良くなる、鼻うがいをするときに直接患部まで生理食塩水が届くようになる、というメリットがあります。
それと鼻腔内のポリープ、炎症を起こした病的な粘膜の除去もします。
それでは当日の流れをば。
朝6時。看護師さんが朝食代わりのペプチーノ(流動食)をもってきてくれます。
ストローで飲む細長い紙パックジュースのようなもので「アップル風味」と書いてありました。
飲んでみると、まろやかな苦みの中にうっすらとしたアップル風味な甘みがそこはかとなく感じられ…ごめんなさい。おいしくない(-ω‐)
7時には点滴が始まるのでそそくさとお着換え。手術着になります。
7時。点滴が始まります。
その後執刀医・手術中の看護師さん・麻酔医さんなどがそれぞれベッドまで来て挨拶・説明に来てくれます。
すみません、それぞれ自己紹介はしてくださったのですが、こちらは余裕がなくてなんだかよくわかりませんでした。
9時少し前。
点滴も終わり、手術室へ出発。
看護師さんに付き添われ徒歩で移動します。
手術室へ入ると担当スタッフさんへバトンタッチされ、あれよあれよと手術台へ寝かされます。緊張をほぐすためか皆さんとても優しくちやほやしてくれます。
あわただしく周りが準備を進める間、自分はただ仰向けに寝ているだけです。
あぁ、なんだかショッカーの改造手術を受けるみたいだなぁ(・ω・)
でも最近の仮面ライダーは改造人間ではないらしい。人体改造が問題になるのでその設定はなくなったんだっけ…(・ω・)
などと、どうでも良いことを考えていました。
ついに全身麻酔。
まるでスロットみたいに縦方向に視界が数秒間まわって意識がなくなりました。
次に目が覚めたのは「終わりましたよー」と声をかけられたときです。
もう昼の12時半。
通常この手術は1~3時間とされています。マーニは3時間半かかりました。
わりと長くなった方です。
目覚めて第一声
「気持ち悪い」
目が覚めた直後から吐き気がこみ上げ、顔の横に置いてもらったボウルにひたすら吐きました。
何時間も前から飲食禁止になったお腹の中には食べ物など残っていません。
出てくるのは不透明で赤茶けたブヨブヨの塊でした。純粋な血液でもありません。
「血反吐」という表現がぴったりの不快な物体。
それがどんどん際限なく自分の口から吐き出されました。
自分の想像ですけど、顔の内部の手術をして血やそのほか滲出物が混ざり合いながら喉から下っていきお腹に溜まっていたのではないか、と。
意外なものが自分から出てきて多少驚きましたが、正直、不快感や吐き気でそれどころではなかったのでそれ以上の感慨は特にありませんでした。
通常、手術後4時間は点滴と尿道に管を通されベッドで安静にしています。
その後は最初の歩行だけ付き添ってもらい、自分でトイレなどにも行けるようになります。
が、マーニの場合は体調がそれどころではありませんでした。
最終的に16時間ほど点滴や管も外せないままベッドでひたすら赤茶の物体を吐いていました。
吐き止めの点滴も打ってもらいましたが、ほぼ効いた感触はなかったです。
発熱もしていました。何度だったかは良く覚えていません。ただ体が熱くて氷枕をもらって頭を冷やしていました。
幸い患部の痛みは気になるほどではありませんでした。痛み止めの点滴が目覚めた時にすでに打たれていたおかげかもしれません。
のどは非常に痛かったです。これは麻酔中に人工呼吸器を装着したせいと前もって説明されていました。
翌朝まで満足に眠れないままこの状態が続きました。
人生でここまで肉体的に追い込まれたのは初めてかもしれません。
吐き気は麻酔の副作用なのか、お腹に溜まったあの物体のせいなのか。麻酔のせいだとしたら私は今後二度と全身麻酔をしたくありません。
入院2日目・手術当日。
こんなところです。
それではまた(・ω・)/-☆