2020年 よかった本
2020年、残すところあと数日。
今年もマーニはたくさん本を読みました。
現段階で123冊ですか…。なかなか頑張りました。
読み途中のものもあるので、年を越す前に数冊読み終わるかも。
※この冊数には文字数の少ない児童書・絵本・写真集・ハンドメイドの本なども含まれております。
今年も読んだ中でマーニが個人的に良かった本・印象深かった本をご紹介したいと思います。
順番は思いついたままなので特に意味はありません。
それでは行きましょう☆
☆『年上の義務』
著者:山本玲司 光文社・2016年
本職は漫画家である著者が書いた本。ジャンル分けするならばマナー本の一種でしょうか。
義務というか、年上の人間が身に着けるべき立ち振る舞いを説いた本です。
「愚痴らない」「威張らない」「ご機嫌でいる」
大事なのがこの3つ。
年上年下関係なく、これって人として身に着けるべき振る舞いですよね。
だけど分かっていても常にこの3つを守り続けるのは結構大変なことかも。特に年齢を重ねると注意してくれる人がいなくなってくるので余計に難しいことなのかもしれません。
カジュアルで親しみやすい文章、「なるほどねぇ」と納得できる説得力を持った内容で非常に共感できる本でした。
あと著者が書いたであろう、漫画調の表紙も面白いです。
☆『天狗にさらわれた少年 抄訳仙境異聞』
著者:平田篤胤 現代訳・解説:今井秀和
角川ソフィア文庫・平成30年。
興味深かったですね。
天狗に弟子入りしたという江戸時代の少年の実話です。
天狗とのやり取り、授かった教えの内容など絵を交えて細かく記されています。
面白かったので前に記事にもしましたね。
天狗から教えを授かった寅吉の存在も興味深いですが、事細かに情報を聞き出して書に残した著者・平田篤胤の熱意も伝わってきますね。
どんだけオカルト好き研究熱心なのかと。
ちょっと気に入らなかったのは現代語訳した今井氏が最初から寅吉のことを信じていないことですかね。これは前書きではっきりとわかります。
寅吉の身に起こった出来事が真実かどうかはもう誰にもわかりません。
ただ、天狗との出来事を話すことで家族との関係も悪くなり、幼い身で人生や生活に支障をきたすようなことを面白半分の嘘でやるものでしょうか…?
少なくとも寅吉は「寅吉にとっての本当」を真剣に話していたようにマーニは思います。「客観的な本当」は今となっては謎のままでしょうね。
☆『損したくないニッポン人』
現代日本人は「損をする」ことが大嫌い。
という事実をきっぱりと突き付けられ、マーニはハッΣ( ゚Д゚)とさせられました。確かに自分も損をするのは嫌です。
今の日本人は損得の概念に病的ににこだわり、結果損をする。しかし我々が考えている損、得とは結局のところ何なのか。
経済行動学の本ですが、物を売る側の人間にとってビジネス書として一読の価値ありです。ハンドメイド作家さんも是非どうぞ。
☆『目の見えない私がヘレン・ケラーにつづる怒りと愛をこめた一方的な手紙』
著者:ジョージナクリーグ 訳:中山ゆかり
フィルムアート社・2020年
長い。
ひたすら長い。
ヘレンケラー女史にどんだけ怒りがたまっていたのか。
内容の大半はとにかくつらつらと長くて、かつ私的な感情や意見が多すぎるので読んで特にどうという感想は持ちませんでした。
しかし、この本の大前提としての、目の見えない著者にとってヘレンケラーがどんな存在であったか、ということには新鮮な驚きを感じました。
著者は全盲ではありませんが子供のころから目にハンデを負っています。ずっと周りの人間たちに「ヘレンケラーのように頑張りなさい」と、ことあるごとにヘレンケラーを引き合いに出されたそうです。
ヘレンケラーという模範的であり理想的な障害者像があることによって、ハンデを負う人たちその存在に重圧を感じ、立派に生きることを強いられる。
そんな理想的障害者を自覚しながら振る舞ったヘレン自身、それを祭り上げた周りの人々、著者は手紙を書く形で怒りをぶつけます。もちろんただ怒って恨むだけの単純な想いではありません。
そうか、立派な人として伝記にもなっているヘレンケラーはハンデをもつ人たちにとって、手本として押し付けられる腹立たしい存在でもあったのだなぁ、と初めて思い至りました。
もちろんこの考えも著者の個人的意見であり、視覚障害を持った人すべての総意ではないでしょうけど。
え~、長くなってきたのでこの位にしておきましょう☆
自分一人では考えつかないような発想、物の見方を教えられたり、純粋に知識が増え教養が深まったり、と
いやぁ、読書って、
本当にいいもんですね(´ω`*)
・・・元ネタがちょいと古いかな。
しかし自分が本好きでホント良かったとは思いますよ♪
来年もまたいっぱい読みたいと思います☆
それではまた(・ω・)/-☆